「家具を動かしたら畳に傷がついてしまった」
「子どもやペットが襖を破ってしまった」
「退去するときに修理費を請求されるのでは?」

賃貸住宅で畳や襖を傷つけてしまうと、自分で修理した方がいいのか、管理会社や大家さんへ連絡した方がいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。

畳や襖の傷みは、入居者の使い方によって生じたものだけでなく、日焼けや通常の使用による経年変化が原因となっている場合もあります。

そのため、傷を見つけたからといって、すぐに自己判断で修理を進めるのはおすすめできません。

この記事では、賃貸住宅で畳・襖を傷つけたときにまず確認したいことや、管理会社へ連絡するタイミング、修理を依頼するときのポイントについて分かりやすく解説します。

賃貸の畳・襖を傷つけたら、まず何をする?

畳や襖に傷をつけてしまったら、まず現在の状態を確認しましょう。

傷んでいる場所を確認する

最初に、

・畳のどの部分が傷んでいるか
・襖のどの部分が破れているか
・どの程度の範囲なのか
・いつ、どのように傷ついたのか

を確認します。

スマートフォンなどで写真を撮っておくと、管理会社や修理業者へ相談するときに状況を説明しやすくなります。

自己判断ですぐに修理しない

賃貸住宅の場合、設備や内装は物件の所有者のものです。

自分で修理業者を手配してしまうと、管理会社や大家さんが指定する方法と異なり、やり直しが必要になる可能性があります。

特に退去を控えている場合は、まず賃貸借契約の内容を確認し、必要に応じて管理会社や大家さんへ相談しましょう。

賃貸の畳・襖は傷んだら必ず入居者負担?

畳や襖に傷みがあるからといって、必ず入居者が修理費用を負担するとは限りません。

賃貸住宅の原状回復では、「通常の使用によって生じた傷み」と「入居者の故意・過失などによって生じた傷み」を分けて考えることが重要です。

通常の使用や経年による変化

長く暮らしていれば、畳や襖は少しずつ変化します。

例えば、

・日光による畳の変色
・家具を置いたことによる畳のへこみ
・通常使用による自然な傷み

などは、入居期間や契約内容、具体的な状態によって扱いが異なります。

「傷んでいる=すべて入居者負担」と自己判断する必要はありません。

不注意などによってできた傷

一方、

・物を落として畳を大きく傷つけた
・飲み物などをこぼしてシミを残した
・子どもが襖を破いた
・ペットが畳や襖を傷つけた

といったケースでは、入居者側の負担が発生する可能性があります。

ただし、実際の負担範囲は傷みの状態や契約内容などによって異なります。

まずは管理会社や大家さんへ状況を伝えて確認しましょう。

畳を傷つけてしまった場合の対応

畳は家具や日常生活の影響を受けやすい部分です。

傷み方によって必要な対応も変わります。

畳に傷やささくれができた

家具を引きずったり物を落としたりすると、畳表に傷やささくれができることがあります。

小さな傷だからといって繊維を無理に引っ張ると、周囲まで傷みが広がる可能性があります。

できるだけ触らず、まず状態を確認しましょう。

畳に大きなへこみができた

家具を長期間置いていると、畳に跡やへこみが残ることがあります。

へこみの程度によっては時間の経過で目立ちにくくなる場合もありますが、自己判断で水分や熱を加えると畳を傷める可能性があります。

退去前などで気になる場合は、管理会社へ相談しておくと安心です。

畳にシミをつくってしまった

飲み物などをこぼした場合は、できるだけ早く水分を吸い取ることが大切です。

強くこすると汚れが広がったり畳表を傷めたりすることがあるため、乾いた布などで押さえるように水分を取り除きます。

シミが残った場合は、無理に薬剤などを使用せず相談しましょう。

襖を傷つけてしまった場合の対応

襖は紙を使用しているため、ちょっとした衝撃でも破れや穴ができることがあります。

小さな破れができた

小さな破れの場合は補修用品なども販売されていますが、賃貸住宅では勝手に補修する前に管理会社へ確認した方がよい場合があります。

補修した部分だけ色や質感が変わると、かえって目立ってしまうこともあります。

大きく破れてしまった

子どもがぶつかったり家具を移動したりした際に、襖が大きく破れてしまうこともあります。

大きな破れは部分的な補修では目立ちやすく、襖紙の張り替えが必要になる場合があります。

無理にテープなどで補修せず、現在の状態を写真に残して相談しましょう。

襖の枠まで傷んでいる

破れているのが襖紙だけではなく、

・襖の縁が外れている
・本体が歪んでいる
・開閉しにくくなっている

といった場合は、襖紙の張り替えだけでは対応できない可能性があります。

どの部分まで修理が必要なのか確認してもらいましょう。

自分で補修してから報告するのは避けた方がいい?

小さな傷であれば、「自分で直しておけば分からないのでは?」と思うかもしれません。

しかし、賃貸住宅では自己判断による補修が適切とは限りません。

例えば、

・元の襖紙と色が違う
・補修部分だけ目立っている
・畳表を傷めてしまった
・指定とは異なる材料を使ってしまった

といったことが起こる可能性があります。

結果として再度修理が必要になることもあるため、迷った場合は先に管理会社や大家さんへ確認する方が安心です。

退去直前まで放置しても大丈夫?

畳や襖の傷を見つけても、「退去するときにまとめて相談すればいい」と考える方もいるかもしれません。

しかし、傷みの種類によっては放置することで範囲が広がる場合があります。

例えば、

・畳のささくれが広がっている
・襖の破れが徐々に大きくなっている
・水濡れによるシミがある
・畳にカビが発生している

といった状態です。

そのまま使用することで状態が悪化しそうな場合は、退去まで待たず早めに管理会社などへ相談しましょう。

退去時の原状回復で確認しておきたいこと

退去時の修理費用が心配な場合は、契約内容と現在の状態を確認しておくことが大切です。

賃貸借契約書を確認する

まず、契約書に畳や襖の張り替え、原状回復についてどのような記載があるか確認します。

特約が設けられている場合もあるため、分からない部分は管理会社へ問い合わせましょう。

入居時の写真があれば確認する

入居時に部屋の写真を撮影している場合は、現在の状態と比較してみましょう。

もともとあった傷なのか、入居後にできた傷なのかを確認する資料になることがあります。

国土交通省のガイドラインも参考にする

賃貸住宅の原状回復については、国土交通省が「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を公表しています。

一般的な考え方として、通常の使用による損耗や経年変化と、借主の故意・過失などによる損耗を区別して考えます。

ただし、実際の負担については賃貸借契約の内容や傷の原因・状態などによって判断が異なるため、ガイドラインだけで自己判断せず契約内容も確認しましょう。

畳・襖の修理業者へ依頼する場合のポイント

管理会社などから自分で修理業者を手配するよう案内された場合は、業者選びも重要です。

依頼前に、

・どのような修理が必要なのか
・畳の張り替えが必要なのか
・襖は部分補修か張り替えか
・修理費用はいくらか
・見積もり後に追加料金が発生しないか

などを確認しましょう。

畳や襖は状態によって必要な作業が異なります。

料金だけで決めるのではなく、現在の状態を確認したうえで作業内容と見積もりを説明してくれる業者を選ぶことが大切です。

まとめ|賃貸の畳・襖を傷つけたら自己判断で修理しない

賃貸住宅で畳や襖を傷つけてしまった場合は、慌てて自分で修理するのではなく、まず現在の状態を確認しましょう。

基本的な流れは、

・傷んでいる場所を確認する
・写真を撮って状態を残す
・賃貸借契約を確認する
・管理会社や大家さんへ相談する
・必要に応じて修理業者へ依頼する

という順番です。

また、畳や襖の傷みがすべて入居者負担になるとは限りません。

通常の使用による損耗や経年変化なのか、不注意などによる傷なのかによって考え方が異なります。

自己判断で補修して状態を悪化させる前に、まず管理会社などへ確認することが大切です。

畳・襖の傷みでお困りの方へ

おたすけステーション365では、畳の傷や襖の破れなど、畳・襖に関するご相談を受け付けています。

・事前にお見積もりを作成し、ご納得いただいた上で作業開始
・見積もりで提示した金額以外の請求、追加料金なし
・電話対応:8〜19時

管理会社や大家さんから修理の手配を案内され、

「畳を傷つけてしまったので修理したい」
「襖の張り替えが必要か見てほしい」

といった場合も、お気軽にご相談ください。