おたすけステーション365

「なんだか最近、キッチンの排水口から臭いがする…」
そんな悩みを抱えていませんか？

料理や洗い物をしているときに、ツンと鼻を突くような異臭が漂ってくると、不快なだけでなく「健康に悪影響は？」「どこか壊れているの？」と不安にもなりますよね。
本記事では、そんなキッチンの排水口から発生する異臭の主な原因から、自分でできる掃除方法、やってはいけない対応、プロに頼むべきタイミングまで、わかりやすく丁寧にご紹介します。

「今すぐなんとかしたい！」という方も、「今後のために予防策を知りたい」という方も、ぜひ最後まで読んでみてください。

なぜ排水口から臭いがするの？主な原因はこれ

生ゴミや油汚れが蓄積している

キッチンで毎日使う排水口には、食材カス・油・洗剤・水アカなどが少しずつ蓄積しています。
とくに、シンクの三角コーナーやゴミ受けに残った生ゴミの腐敗は、強烈な悪臭の原因になります。

また、油分は水では完全に流れず、排水管の内壁にへばりつきやすい性質を持っています。そのため、時間が経つと配管の内部がヌメヌメし、雑菌やカビが繁殖しやすい環境になってしまうのです。

異臭がするタイミングで、排水口のフタやカバーを開けて確認してみましょう。黒ずみやヌメリ、カビのような汚れがあれば、かなり汚れが蓄積しているサインです。

排水トラップの不具合や乾燥

多くの住宅のキッチンには、S字やU字の排水トラップが使われています。
このトラップ部分には常に封水（ふうすい）と呼ばれる水が溜まっており、下水管からの臭いやガスをせき止める役割を果たしています。

しかし、長期間キッチンを使用しなかったり、気密性の低い構造だったりすると、封水が蒸発してしまうことがあります。
この状態になると、下水のニオイがそのまま逆流してくるようになり、「排水口異臭」が発生します。

さらに、パッキンの劣化や施工不良などにより隙間から臭いが漏れることも。築年数が経過した住宅では、構造的な問題の可能性も否定できません。

配管の構造上の問題や詰まり

新築やリフォーム済みの住宅であっても、配管の勾配が不適切だったり、排水管が細くて詰まりやすい構造になっているケースがあります。

とくにマンションなどでは、上階・下階の配管と繋がっているため、自宅以外の原因で悪臭が発生することも。
さらに、長年の使用で配管内にスライム状の汚れやカビが蓄積し、水の流れが悪くなることでニオイが発生するケースもあります。

こうした場合、見た目には異常がなくても、内部に大きな汚れが溜まっていることが多く、自力での解決が難しいため、専門業者への相談を検討しましょう。

放置するとどうなる？

部屋中に臭いが広がる・衛生リスク

キッチンの排水口から漂う異臭をそのままにしておくと、リビングや寝室まで広がる可能性があります。
とくに、料理中に換気扇を回すと空気の流れができ、家全体に臭いが拡散しやすくなるのです。

また、排水口の臭いには雑菌やカビの胞子、微生物由来のガスが含まれていることがあり、長期間吸い続けると健康への悪影響が出る場合も。
小さなお子様やペットがいるご家庭では、特に注意が必要です。

シンク下や床へのダメージ・害虫リスク

排水口の異常は、見えないところでも静かに進行します。
たとえば、排水管の詰まりが原因で水が逆流・漏れたり、シンク下の木材や床材が腐ってしまうこともあります。

また、腐った食べカスや湿った環境は、コバエ・ゴキブリなどの害虫を引き寄せる原因にもなります。
気づいたときには「床がベコベコしている」「異臭と一緒に小さな虫が発生している」…なんてことも。

排水口の異臭は、「ただの臭い」と軽視せずに、構造的なトラブルや害虫リスクのサインとして早めに対処しましょう。

自分でできる対処法と注意点

重曹やクエン酸での掃除法

化学薬品に頼らず、安全かつ効果的に排水口の臭いを除去したい方には、重曹とクエン酸を使った掃除法がおすすめです。

手順：

排水口のゴミ受けやカバーを外し、目に見えるゴミを取り除く
排水口に重曹（大さじ3〜5）をふりかける
その上からクエン酸またはお酢（大さじ2〜3）をかける
泡立った状態で10〜15分放置
最後にぬるま湯でしっかり流す

この方法は、臭いの元になる雑菌や油汚れを中和・分解する効果があります。週1回の掃除習慣としてもおすすめです。

熱湯を流すのはNG？やってはいけない対応とは

「とりあえず熱湯を流してスッキリさせよう！」と考える方も多いですが、実は排水管を傷める原因になる危険な行為です。

一般家庭の排水管は塩ビ製（プラスチック）が多く、60℃以上のお湯を頻繁に流すと変形・破損してしまうことがあります。
一時的には臭いが軽減されたように思えても、根本的な解決にはなりません。

また、市販のパイプ洗浄剤も、使用方法を誤ると薬品焼けや管内損傷の原因になります。特に、「強力」と書かれた商品を頻繁に使うのは避けましょう。

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